事業を始めることができない理由(適正チェック)

独立開業したいと考えても、実際に始めることができない主な理由は以下の2つです。

① そもそも何をやりたいか、 事業分野が定まっていない場合

独立を希望していても、何がやりたいか、どのような分野で仕事をしたいのかが決まっていないというケースです。
このケースでは、自分が何をしたいのか、 何ができるのかという自分を見つめ直す意味で自己資源の「棚卸し」行いましょう。

② 事業分野・業種を定めていても、 事業の計画ができない

事業の業種や分野は決まっていても、何から始めていいかわからない、利益が出るかわからない、先立つもの(資本)がない などの理由で進めることができないケースです。事業開始に一歩踏み出せない理由は 「事業計画ないからといえます。 まずは 「事業計画」 を書きながら、自分が本当に独立したいのか、独立すら何からスタートするか確認していきましょう。

日本政策金融公庫各種書式ダウンロード
https://www.jfc.go.jp/n/service/dl_kokumin.html

自分の動機を確認する(適正チェック表)

本当に創業したいのか、何のために創業したいのか、まず自分の心の声を聞き、動機や創業への思してみましょう。

創業の準備として、まず自分が考えている事業が本当に創業に適しているか一度チェックしましょう。すべての項目に該当するのは難しいと思いますが、2~3個該当すればまず第一関門は突破として良いでしょう。自信を持ってください。自分自身に適した事業(適職)であれば、事業を長く継続し、成功する可能性は高まります。

No項目チェック
1迷わずに始められる
創業準備ができている。 取り組む覚悟ができている
2自分の得意なことが活かせる
過去の経験やスキルがある。 昔から得意な分野である
3取り組んでいること自体を楽しいと感じられる
営業が好きである。 モノを作ることが好きである
4思わず時間を忘れて夢中になり没頭してしまう
夢中になって仕事ができる、時間を忘れるほど好きである
5自分がやる必然性があるビジネスである
過去の体験や技能、経験があり伝承する使命がある
6今までの人生と整合している
両親の教えや自分自身の生き方、 生活信条が合致している
7周りから「まさにあなたらしい」と納得される
○○といえばあなた、イメージが合っている
8困難に直面したときでも「苦しい」と感じない
創業後の苦労や困難も乗り越えられる自信がある

事業を通して、 何を実現したいのか?

自分の動機を確認したら、次のステップでは、これからの目標や将来を考えてみましょう。
自分で考えた事業を通して何を実現したいのか、社会やお客様にどんな価値を提供したい、喜んでもらいたいか など、 具体的に描けば描くほど実現の可能性は高まります。

また、創業したばかりで信用や資金が不足している、ほぼゼロに近い事業者にとって、「将来のビジョン」というものは大きな力を持ちます。 例えば、 高齢者が安心して暮らせる街づくりに貢献したい。 子どもをもつ女性が生き生きと働ける仕事場を作りたい。などあなたが描く 「将来ビジョン」に共感が得られれば、協力者やパートナー、従業員などの確保にもつながります。

創業してやりたいのか、会社勤めでやるのか

例えば、飲食店をやりたいという希望があった場合に、飲食店を自分でゼロから開業する選択肢もありますし、 飲食店に勤めることでもその希望は叶う選択肢もあります。必ずしも自分でやりたい事業が、創業して行うことがが望ましいかというと、 実はそうでもないこともあります。大きな会社の信用や経営資源を使ったほうが大々的に事業を展開できるかもしれません。
それぞれのメリット・デメリットを知り、一度立ち止まって考えてみることをお勧めします。

自分の持っている資源(自己資源)の棚卸しをしよう!創業に役立つヒント、ネタ、人脈は既にあるかもしれない

ある程度創業もも検討してみようかなあと思ったら、一度立ち止まって「自己資源の棚卸し表」を項目ごとに考えてみてください。
創業に役立つヒントや活かすべき人が、実はすでに手にしている可能性があります。そんな自分に気づくかもしれません。